厚さの違い
- 一般に紙器で使われる紙は、コート紙と呼ばれる、紙表面にコーティングを施した用紙です。
- その中でも、主に「コート310g~550g」が多く使われています。
- ここで紙の厚さを示す数値は、「坪量」と呼ばれ、1m x 1mに切った時の重さを示しており、従って「コート310g」よりも「コート550g」の方が重く、つまり厚い紙ということになります。
- 厚い紙の方が紙器としてはしっかりした作りになりますが、そのぶん重くなるので、紙器にどの厚さの紙を使うかは、長年の経験に基づく部分が大きいです。
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- ※書籍や事務などの印刷用紙などでは、「連量(A版・B版・四六版など、特定のサイズ1000枚で何kgになるか)」で厚さを表現している場合も多くあります。
加工紙の仕様
- 加工紙の中には、「T/T」「T/B」「B/T」「B/B」という記号が付加されているものがあります。
- この「T」はトップ(上面)、「B」はバック(下面)の略で、2枚の紙の貼り合わせ面についての仕様を表しており、「/(スラッシュ)」の後の貼り合わせ面が2枚目の「T(トップ)」なのか、「B(バック)」なのかを意味しています。
- 例えば「T/T」は、加工が施された表側から見ると、1枚目のトップ(上面)/2枚目のトップ(上面)という2層構造になっています。
- これを裏側から見ると、2枚目は「Bバック」が表に出ているため、上の写真のように灰色のボール紙が見えます。
- 一方で、「T/B」や「B/B」は、2枚目は「B(バック)」が貼り合わせ面になっているため、2枚目のT(トップ)面が見えていることになります。
- 中にはメタルカラー(特赤)のように、「B/T/B」と3枚重ねのものや、「裏メタルシルバー」などのように裏面にも表面処理を施しているものもあります。
- また、「V/T」と表記されている、蒸着処理を行った加工紙もあります。
- 蒸着処理を行った加工紙は、通常のコート紙メタルタイプよりも輝度が高くなります。
